歓声響く七夕の空…大人も子どもも各地でにぎわう

update 2007/7/8 16:09

 7日は七夕。函館市内では、日中の最高気温が25・2度と今月に入って初の夏日となる好天に恵まれ、各地で開かれた祭りは大勢の人でにぎわった。子どもたちは七夕にちなんだ歌を歌ってお菓子をもらったり、願い事を短冊に書いてササにつるしたりして大はしゃぎ。高齢者も茶話会で七夕に関する歌を歌って童心に帰るなど、夏を楽しむ歓声が響いた。

 ○…五稜郭タワー(函館五稜郭町43)では、営業時間を通常より3時間延長して午後10時までとし、宝石箱を散りばめたような街並みの展望や、ステージショーなどが楽しめるイベント「五稜郭タワー七夕まつり2007」が開かれた。

 小学生以下の子どもが、七夕の囃し唄(はやしうた)を歌うと、お菓子がもらえるとあって、館内には「竹に短冊 七夕まつり―」の元気な声が響き渡った。アトリウムでは、地元アマチュアバンドのライブやジャグリングパフォーマンスが披露され、イベントを盛り上げた。

 また、展望台にはササを設け、搭乗者が配られた短冊にそれぞれの願い事を記入。大願成就を祈るため、眼下に望む五稜郭の星に向かって手を合わせる人も。

 ○…函館市弁天町では、「第4回大黒通り七夕まつり」(実行委主催)が開かれた。子どもたちは、ちょうちんに見立てた風船とペンライトを手に町を練り歩いたほか、音楽演奏や、織り姫とひこ星にまつわる話の映像を楽しんだ。

 夕暮れの迫ったころ、浴衣姿の子どもたちが、同町11のシャロン美容室前から同町13の「大黒ひろば」を目指して行進。到着すると、太鼓やギターの演奏が披露されたほか、朗読に乗せたスライドが上映され、七夕について学んだ。

 同ひろばの一角に飾られたササには、子どもたちの願いが込められた星形の短冊がずらり。「保育園の先生になれますように」「お友達といっぱい遊べますように」などの心温まる夢を、付き添った保護者らがほおを緩ませながら眺めていた。

 ○…函館市の中心部を走る行啓通では、「第26回七夕祭り歩行者天国」(五稜郭商店街振興組合主催)が開かれた。浴衣姿の子どもがゲームやお菓子に歓声を上げたほか、踊りや音楽演奏を楽しんだ。

 この催しは、五稜郭地区の地域振興を目的に毎年開かれている。ことしは初めて、函大付属有斗高校のマーチングバンドが披露されたほか、YOSAKOIソーラン踊りも演じられ、雰囲気を盛り上げた。

 同市時任町の飯田省一さん(33)は、息子の悠ちゃん(5)とともに訪れた。「短い夏の夜が楽しめた。子どもにとってもよい思い出になるので、商店街や関係者は頑張って歩行者天国を続けてほしい」と話していた。(山崎純一)

 ○…旭町会の「旭町老人クラブ」(小玉陽造会長)は、同町会館で「旭クラブ七夕例会」を開いた。会員32人が参加。願い事を短冊に託したほか、七夕にちなんだ歌を歌った。

 毎月のクラブ例会で、幼いころに戻って楽しい七夕を迎えようと、7月は毎年7日に開いている。小玉会長は「元気なみんなの姿を見れてうれしい。きょうはゆっくり楽しんで」とあいさつした。

 参加者は「毎日が健康に」「足腰元気に幸福に」などと短冊に書き、2本のササに飾り付けた。また、七夕にちなんだ歌をみんなで歌って笑顔を見せていた。

 参加した小林睦さん(70)は「織姫と彦星が年一度の再会を迎える素敵な日。歌を歌い、楽しい時間を過ごせた」と話していた。

提供 - 函館新聞社



前のページにもどる   ニュースをもっと読む



ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。

ページ先頭へ

e-HAKODATE .com
e-HAKODATEは、函館市道南の地域情報や函館地図、旅行観光情報、検索エンジンなど、函館道南のための地域ポータルサイトです