学校給食にミート社製…函館など8市町使用
update 2007/7/7 14:46
牛ミンチを偽装したとして不正競争防止法違反(虚偽表示)の疑いで道警の捜査を受けている食肉加工卸会社のミートホープ社(苫小牧市)の製品が、函館市など道南の一部市町で学校給食に使用されていたことが6日、道の調査などで明らかになった。これまでのところ健康被害の報告や大きな混乱は出ていない。各市町は食材、献立の変更や新たな業者の選定など、対応に追われている。
使用していたのは、函館市、北斗市、松前町、八雲町、長万部町、乙部町、今金町、せたな町の8市町。
函館市は2002年度から同社製のウインナーソーセージとベーコンを使用していた。同日の第2回市議会定例会で多賀谷智教育長が、市戸ゆたか氏(共産党)の個人質問に答弁して明らかにした。
市教委によると、給食の食材は、学校給食会が使用する食品の規格をあらかじめ業者に提示。見本を確認した上で、入札で決める。多賀谷教育長は「ミートホープ社の製品も見本が規格に適合していたため、02年度から使用した」と説明。06年度までの使用状況は、ウインナーソーセージが年平均約900キロ、ベーコンが年平均3300キロだった。
偽装発覚後、市教委は使用の中止を決め、各校に通知。学校給食献立を精査し、道の検査で安全性が確保されるまでウインナーやベーコンの使用を控える。
9日以降、食材を納入する業者にも、原材料や賞味期限などの管理を厳密に行うよう通知する方針。多賀谷教育長は「偽装は絶対あってはならないことであり遺憾。細心の注意を払って対応していく」と述べた。
また、北斗市の学校給食共同調理場は、偽装報道後に納入業者などを通じて使用履歴を調査。使用していた疑いがあるのは(1)無添加ベーコンスライス(2)カレーコロッケ(3)アンサンブルエッグ(オムレツ)(4)ミートップグラタン(カップグラタン)―の4品目で、加工業者、販売店を通して仕入れた加工品を、2002年度から07年度にかけて不定期で使用していた。
同調理場は「加工業者もどの業者から仕入れた肉を使ったか確認できない部分があるようだ。今後このようなことがないように、納入業者には指導した」という。
松前町の学校給食センターは、07年5月23日に納入された無添加ウインナソーセージを、約1週間後の給食で使用したことが判明した。
提供 - 函館新聞社
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