油流出事故相次ぎ、海保が函館港で緊急立ち入り検査
update 2007/7/7 14:45
函館港などで船舶からの油流出事故が相次いでいることから、函館海上保安部は6日、函館市若松町や海岸町の同港内に係留中のクレーン船への緊急立ち入り検査を行った。油の管理状況を確認したほか、油流出時の適切な処理方法などを指導した。
道南で油の流出事故はことしに入って11件(原因不明で調査中の分を含む)。昨年1年間の海洋汚染防止法違反(船舶からの油の排出)事件の検挙数の約4倍に当たる。6月30日にもクレーン船内にたまった重機作動用の潤滑油が海上に漏れ出す事故があったばかり。
この日は同海保の職員8人が、函館港の船だまりふ頭や若松ふ頭に接岸されているクレーン船計7隻を巡回し、燃料タンクが腐食していないか、使用が認められていない油処理剤を使っていないか―などをチェック。船の所有者にバルブ操作を指導したり、甲板に漏れ出してた発電機用の軽油を吸着マットで回収したりした。
同海保警備救難課の武石勇課長は「事故の原因は初歩的な作業ミスが多い。油が漏れ出さないための体制づくりや、油が漏れた場合の適切な対策を現場の作業員に徹底させてほしい」と話していた。
提供 - 函館新聞社
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