参院選公示まで1週間

update 2007/7/6 13:59

 12日公示、29日投票の参院選まで1週間を切った。道選挙区(改選数2)は7人が立候補を予定する乱立模様。現職陣営などは組織票固めに力を入れ、新人陣営は無党派層の取り込みに懸命だ。国会の会期延長に伴って選挙日程がずれ込んだほか、年金記録漏れ問題や閣僚の相次ぐ交代など、国政の混乱ぶりが投票行動にどう影響を与えるか注目される。(参院選取材班)

 道選挙区に立候補を予定しているのは、現職が自民党の伊達忠一氏(68)=当選1回=、民主党の小川勝也氏(43)=同2回=の2人。新人は、共産党の畠山和也氏(35)=党道政策委員長=、社民党の浅野隆雄氏(50)=党道幹事長=、無所属の多原香里氏(34)=新党大地副代表=、同じく無所属の羽柴秀吉氏(57)=会社役員=、諸派の千代信人氏(43)=維新政党・新風道代表。

 現職2人は、全道を網羅した政党支部や支援団体をバックに活動を展開。

 伊達氏は、年金記録問題や前農水相の自殺に加え、防衛相の辞任も逆風になりそうだ。「非常に厳しい戦いだが、決してあきらめない」と中村勉党道8区選対本部長。9日に自民党前幹事長の武部勤氏とともに函館入りし、市内のホテルで総決起集会を開く。公明党道本部が推薦を決定し、地元の函館総支部も支援に回る。

 小川氏は早々に函館で合同選対を立ち上げ、道南選出の道議や市議、支持団体が連携して戦術を協議。公示後の24、25両日、道南入りし、24日午後6時半からは函館市本町交差点で街頭演説会を開き、3選にかける思いを訴える予定。党道8区合同選対本部は「野党勢力2議席を確保するための戦いにしたい」と攻めの姿勢を強める。

 新人では、畠山氏が、憲法改正問題や年金問題、格差貧困の是正などを焦点に党の政策支持拡大を目指す。24日に道南入りを予定し、高橋佳大函館地区委員長は「確かな野党が必要。自分の選挙のように比例区を軸に、党の訴えを有権者に広げたい」と話す。

 浅野氏は、公示後に函館・道南入りする予定。比例候補の山口たか氏と連動し、護憲を中心に訴える基本方針は変わらない。党道南支部連合の道下誠幹事長は「小さいながら護憲を堂々と訴える政党として、旧社会党支持者からの得票を狙う」と意気込む。

 多原氏は「国政に弱者の声を」と立起。衆院議員の鈴木宗男氏が代表の新党大地や国民新党、民主党が推薦。「名前を覚えてもらわないと」(陣営)と、知名度アップに躍起だ。若さと女性候補のメリットを生かし、無党派層の取り込みや保守層の切り崩しを狙う。

 4月の夕張市長選に続いて選挙戦に挑む羽柴氏は、夕張市内に事務所を構える。政党や団体の支援を受けず、地方と国の格差是正や社会保険庁の改革などを訴える。陣営は「道内幅広く回って支持を呼びかけたい」と力を込める。

 千代氏は参院選4度目の挑戦となる。精力的に街頭演説を繰り広げ、6月中旬に函館入りした。公示後も選挙戦後半に函館で遊説する予定。現体制の改革を訴え、支持拡大を図る。

提供 - 函館新聞社



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