市議会個人質問・渡島地域療育センター存続問題、北斗、七飯と連携
update 2007/7/6 13:59
第2回函館市議会定例会は5日、個人質問を続行し、5氏が登壇した。経営が悪化し、存続の危機にさらされているおしま地域療育センター(同市石川町41)について西尾正範市長は「専門的で高度な医療や療育を提供している地域の貴重な資源であり、機能維持をしていく必要がある。渡島保健福祉事務所と、北斗市、七飯町と協議を進めている」と述べ、必要な支援策について、近隣市町と連携して検討していることを明らかにした。
丸尾隆子氏(共産党)の質問に答えた。
北斗市にある侑愛会が運営する同センターは、併設する石川診療所での医療提供や、障害児の診断やリハビリテーションなど、早期療育機関として1985年に開設。医師や看護師、理学療法士ら専門スタッフが常駐している。函館近隣の2市1町から、精神遅滞や脳性まひ、学習障害などがある児童乳幼児らが利用している。
しかし、国の医療制度改革に伴い、収支状況が悪化。本年度内の存続が危ぶまれ、利用者からは、存続や公営化の声が寄せられている。
丸尾氏は、早期療育の重要性について市の認識をただし、「(同センターは)財政的にやっていけず、待ったなしの状態になっている。維持できないようなことのないようにすべきだ」と的確な支援を訴えた。
西尾市長は、早期に障害を発見し、適切な治療や訓練を行う施設は重要との認識を示した。その上で、存続については、2市町と連携し道に強く働きかけるほか、支援策を協議しているとした。
このほか、金沢浩幸氏(新生クラブ)、能登谷公氏(市民クラブ)、小谷野千代子氏(公明党)、日角邦夫氏(民主・市民ネット)が質問した。
提供 - 函館新聞社
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