江差の能登さん手作りのガゴメエキス入りせっけんが好評

update 2007/7/6 13:58

 【江差】江差町東山の会社役員、能登敏さん(50)が手作りしている「ガゴメ・オリーブ石けん」に注文が相次いでいる。もともとアトピー性皮膚炎に苦しむ長男のために考案し、ガゴメ(トロロコンブの仲間)エキス入りのオリーブオイルを主原料に無添加で製造した。“お父さんの愛情たっぷり”せっけんは「肌に優しい」と評判上々だ。

 能登さんは8年ほど前、当時小学生だった長女みさとさん(17)の夏休みの自由研究を手伝う際、廃油を使ったせっけん作りに着目。ラジオ番組で添加物を含んだせっけんは敏感肌によくないと聞き、アトピーで苦しむ長男雄也さん(14)のために天然オイルだけでせっけんを作ろうと思い立ったという。

 長男がアトピーで乾燥肌だったため、保湿に優れているオリーブオイルを使用。ガゴメの粘りに含まれる効用にも注目し、南茅部産のガゴメをオリーブオイルに漬け込んで洗い上がりの感じを改良した。

 さらに肌への優しさを基準に、せっけんを固くするのにラードとパーム油、泡立ちをよくするためにパーム核油を用い、油のにおいを消すため北見産のハッカ油を配合。試作品を知人らに提供したところ好評で、2005年末に製品化した。

 製造には40―60日間ほどかかり、1日当たり最高80個できるという。昨年11月から本格的に販売したところ、製造が追いつかず数日で完売し、ことし1月中旬から販売を再開した。口コミなどで徐々に広まり、道内各地から注文が来ているという。

 妻てるみさん(44)が代表を務める「手作り石けんの店 ケルプ」を立ち上げ、夫婦二人三脚で製造に励む。製品のパッケージデザインは長女が能登さんの似顔絵をモチーフに制作した。

 能登さんが専務を務める建設業能登組(能登正博社長)の販売部門「北風家ねっと」がインターネットで注文を受けている。能登さんは「息子のように苦しんでいる人の役に立ちたい」と話している。

 洗顔用と浴用、洗髪用の3種類で、エキストラバージンオリーブオイル入りの製品も新たに発売した。1個600円から。問い合わせは能登組内「北風家ねっと」TEL0139・52・1139、ホームページhttp://www.kitakazeya.net

提供 - 函館新聞社



前のページにもどる   ニュースをもっと読む



ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。

ページ先頭へ

e-HAKODATE .com
e-HAKODATEは、函館市道南の地域情報や函館地図、旅行観光情報、検索エンジンなど、函館道南のための地域ポータルサイトです