永楽会が「長寿と誕生を祝う会」
update 2007/7/5 14:53
【乙部】乙部町花磯・豊浜地区の高齢者でつくる老人クラブ・永楽会(桜井幸雄会長)による「長寿と誕生を祝う会」が3日、豊浜漁村センターで開かれた。少子高齢化が進む両地区に住む高齢者が、互いの長寿と健康を喜び合いながら手作りで運営を続けている恒例のイベントで、参加者は心づくしの料理や余興を心ゆくまで楽しんでいた。
「祝う会」は毎年7月に開催。自治会などが主催する敬老会と違い、地域に住むお年寄り自身が互いの健康や誕生日を重ねる喜びを分かち合いながら、料理や余興の準備、司会進行などの運営を自ら手掛けるなど、他地区には見られないユニークな取り組みだ。
同日は米寿を迎えた菊地善三さん、森山ミツエさん、石山タキさん、喜寿の新谷キサさん、桜井ヒサさん、田中ハルエさん、伴フサさんの7人の長寿を祝い記念品を贈呈。長年にわたり活動を支えた前会長の須田昌平さん(85)には感謝状が贈られた。
桜井会長と豊浜自治会の生田晃吉会長は「これからも元気で健康に気を付けて永楽会の活動を盛り上げて下さい」と、長寿の節目を迎えた7人を祝った。
祝宴では、会員が腕によりをかけた「クジラそうめん」など、心づくしの料理が振る舞われ、心のこもった歌や踊りなどの余興を時間を忘れて楽しんだ。参加者は故郷を離れた家族の近況や互いの健康自慢に華を咲かせていた。
町の森廣樹公民館長は「お年寄りがイベントへの参加を心待ちにすることで生活に張り合いが出てくる。長寿を喜びとして共有することで健康を心掛けた生活を実現している。高齢者が支え合い地域に活気をもたらす素晴らしい取り組みは、過疎化が進む檜山管内では大いに参考になるはず」と話している。
提供 - 函館新聞社
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