益田喜頓賞に石丸さん、三国バレエ研究所…独創・芸術性を高く評価
update 2007/7/4 16:33
函館市文化・スポーツ振興財団(金山正智理事長)は3日までに、本年度の「益田喜頓賞」に声楽家の石丸典子さんと三国バレエ研究所(三国利栄子主宰)を選出した。ともに活動の節目を迎えた昨年の公演で、観客に深い感動を与えた点が高く評価された。
昨年4月からことし3月までに、市民会館や市芸術ホールで開かれた市民舞台芸術奨励事業委員会の審査会で選考し、同財団が決定した。
石丸さんは昨年8月、市芸術ホールで音楽活動20周年記念リサイタルを開いた。同年、生誕120年を迎えた石川啄木の短歌を生かした曲や、山田耕筰の名曲などを披露。豊かな声量で、哀愁漂う啄木の気持ちを歌い上げるなど、余韻のある歌声は芸術的、技術的に高いレベルと評価された。石丸さんは「音楽活動をする上で今後、大切にしていこうと取り組んだ内容が評価されてうれしい」と喜ぶ。
三国バレエ研究所は、同年9月、市民会館で創立55周年記念公演を開いた。古典のほか、創作として、能楽や歌舞伎でも知られる「安珍・清姫」をモチーフにした「桜花幻想」を披露。日本舞踊とバレエを組み合わせた独創性と芸術性が評価された。同研究所創設者の三国徳栄(よしえ)さんは「55年の重みを感じた公演だった。取り組んできた表現が評価されてうれしい」と話していた。
表彰式は11月に開かれる市民文化祭期間中に行われる予定。
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益田喜頓賞は、函館出身の喜劇役者、故益田喜頓さんの功績にちなみ、1999年度に創設。前年度1年間に、舞台芸術の分野で活躍した団体・個人に贈られる。これまでに、花柳星衛紀会、函館MB混声合唱団、函館地区一般吹奏楽団連絡協5団体、女声コーラストリル、函館子ども歌舞伎後援会、函館市民ミュージカル2005『案山子(かかし)物語』実行委が受賞。本年度で8団体・個人となった。
提供 - 函館新聞社
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