板金職人の嶋崎正雄さん・手作りの大型スマートボール台完成
update 2007/7/2 12:43
函館市東川町の板金職人、嶋崎正雄さん(63)が、手作りの大型スマートボール台を完成させた。台の盤面には、アニメのキャラクターが描かれており、テレビゲームなどとは違う“アナログな”おもちゃとして、子どもだけでなく昔を懐かしむ大人からも人気を呼びそうだ。
幼少期には、祭りの屋台でスマートボールを楽しみ、社会人となってからはパチンコを楽しんだという嶋崎さん。同市弁天町大黒通での町おこしにもかかわっていることから、子どもたちを楽しませる呼び物にしようと、スマートボール台の製作を思いついた。
仕事の合間を縫っての作業となることから、完成までに要したのは約2カ月。近年ではめったに見かけなくなり、ひのきの板に打ち付ける飾りくぎとして使用されていた「真ちゅうくぎ」を仕入れ、ランバーコア合板や風車、玉をはじくキューなどの加工をコツコツとすすめてきた。
出来上がった台は、奥行きが約1メートル80センチ、幅が約90センチで、約1000本のくぎを使用。昔の勘を頼りに、くぎの位置やキューの向きなどの微調整を加えながら、職人らしいこだわりが凝縮されている。打ち込まれた玉は、盤面を転がってくぎにはじかれる際に、真ちゅうならではの「コンコン」という小気味よい音を奏でるのが、何とも味わい深い。
また、日ごろから親交の深い、同市内在住のペン画家志村功さん(67)に、イラスト描きを依頼。テレビや本で人気を博した、往年のキャラクターが華やかさを演出していて、手書きならではのぬくもりを感じさせる。
台の初お披露目は、8月上旬に開催予定の「大黒通フェスティバル」となる見込み。また、老人施設やイベントなどへの貸し出しも検討しているという。
嶋崎さんは「電気や電池を使ったゲームではなく、親子そろって楽しめるおもちゃとして、多くの人に遊んでもらえれば」と話している。
提供 - 函館新聞社
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