おしょろ丸が北極海へ
update 2007/7/2 12:42
北大水産学部の練習船おしょろ丸(1396d)は1日、1992年以来15年ぶりとなる北極海方面への調査航海に出航した。2007―08年が国際極年とされていることから、世界的に北・南極の調査を積極的に進める活動の一環。出港式が行われた函館港中央ふ頭では、同学部の応援団が激励の声援を送り、乗組員や調査員、その家族らが名残を惜しんだ。
同船は例年、ベーリング海底の魚類やクジラの回遊などを調査しており、今回はこれ以外に北極海(チュクチ海)にも足を伸ばし同様の調査を行う。函館からは乗組員のほか、同部の学生や研究員ら合わせて70人が乗船。21日に米アラスカ州のダッチハーバーに到着後は調査場所に合わせて他国の研究者も乗り込む。すべての調査を終えて函館港に帰港するのは8月29日の予定。
約2カ月間の長期航海とあり、中央ふ頭にはたくさんの家族や友人らが見送りに駆け付けた。応援団は校歌「永遠(とこしえ)の幸」を歌い、渋沢伸英団長は「海の生物が皆さんを待っている」と激励。学生代表は「しっかりと観測して研究に生かしたい」と答えた。
出港時には甲板に出た学生らが陸にカラーテープを投げ、見送る側は「行ってらっしゃい」と大声を張り上げて手を振った。今回の調査のまとめ役となる、北大大学院水産科学研究院の齊籐誠一教授(海洋生物資源科学部門)は「温暖化の影響が考えられる魚類層の変化を調べたい」と話していた。
提供 - 函館新聞社
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