10月から函館でも導入…民間駐車監視員

update 2007/6/30 12:13

 道警函館方面本部が10月から、函館市内・近郊の函館中央、函館西の両署管内で民間の「駐車監視員」制度を導入する方針を固めたことが29日、分かった。道内では札幌市内に続いて2例目。同制度は、違法駐車の取り締まりを強化した改正道路交通法の柱の一つで、悪質な放置車両を減少させることで渋滞緩和や事故抑止などの効果が期待される。

 道内での駐車監視員制度は、昨年6月から札幌市内の9署で実施しており、3社38人が取り締まりに当たっている。ことし10月からは函館、北斗、七飯の2市1町を管轄する函館中央、函館西両署でも2組4人が活動する予定。7月の道議会で予算案が議決された時点で正式決定となる。

 同制度は道公安委員会から認定された駐車監視員が二人一組で活動。違法駐車を確認した際、「確認標章」と呼ばれるステッカーを張り、違反車両をデジタルカメラで撮影した上で、各警察署に引き継ぐ。警察はそのデータを基に交通反則切符を切る仕組みだ。

 10月から新たに駐車違反の取り締まりが民間委託される地域は、道内では函館の両署管内だけ。背景には函館方面の交通モラルの低さという事情もある。

 昨年6月の改正道交法施行以来、1年間の摘発件数を、札幌を除く4方面で比較すると、函館は前年同期(1418件)に比べ約9倍の1万2634件で、旭川方面(4378件)、釧路方面(8060件)、北見方面(1355件)と比べて突出している。「中には二度、三度と検挙されるドライバーもいるため、函館の運転者の意識は低いと言わざるを得ない」(函館方面本部交通課)。

 同課によると、駐車監視員制度の導入によって、札幌市内での違法駐車は激減。「緊急車両が通りやすくなった」「渋滞が減った」「バスが定刻通り運行できる」などの効果が表れているという。同課の川村博次席は「駐車違反取り締まりの民間委託は、警察が重大な犯罪捜査に力を入れられるメリットもある。円滑な交通環境が整備され、違反者を厳しく取り締まることで事故防止につながれば」と期待を寄せている。

提供 - 函館新聞社



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