函館市長選、西尾氏 事実上の出馬表明
update 2007/2/23 14:05
函館市前助役の西尾正範氏(58)は22日、同氏支援団体「子ども達の笑顔と未来の会」の齊藤裕志会長(58)から、4月の同市市長選への立候補要請を受けた。西尾氏は「立候補しなければ、立つ人はもういないと思う。重く受け止め、真剣に検討する」と述べ、前向きな考えを示した。24日に出馬表明し、具体的なマニフェスト(選挙公約)を発表する見通し。市長選に立候補を表明しているのは、現職の井上博司氏(70)だけで、選挙戦となることが確定的になった。
同会は、西尾氏の高校時代の同期生有志が中心となり、18日に発足。同会の齊藤会長と星野裕副会長(58)ら5人が、西尾氏の自宅を訪れ、齊藤会長が「全力を尽くして応援する」と西尾氏に要請書を手渡した。
これを受けて西尾氏は、昨年末の助役辞職後、出馬を望む声が多方面からあったことを明らかにした。「行政は、さまざまな問題で利害が絡むので、公平、公正、社会正義を踏まえなくてはならない。残念ながら、悪い方向に向かっている」と、市政運営への思いを述べた。
また、「候補を擁立した時のために、自分なりに函館市に必要な政策を書きためてきた。マニフェストを掲げるのは有権者に対する責任」とし、出馬表明と同時に公約発表の準備があることを明らかにした。
さらに、仮に立候補となればと前置きした上で、(1)議会、経済界と密な関係にある市長の政治倫理(2)水族館建設の是非と時代認識(3)人口減少、市民所得の低下など、地域の閉そく感―の3点を課題として挙げ、市民に信を問うとして、現職候補との対決姿勢をあらためて示した。
西尾氏は、函館ラ・サール高、京大文学部卒。1973年旧亀田市に入庁し、2003年7月、助役に就任した。任期を6カ月余り残し、井上市長の行政運営を批判して辞職。その後、市長と市議会議長の関係に疑義を唱えたり、市長選の候補擁立を模索したりしていた。
提供 - 函館新聞社
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