拡幅と街並み整備急ピッチ…道道乙部港線

update 2007/6/29 12:28

 【乙部】夕日の映える街並みに―。乙部町の市街地を貫く道道乙部港線の拡幅と街並みの整備が急ピッチで進んでいる。沿線では外壁の色調や建物のひさしの高さを統一した新たな街並みが姿を現しつつある。

 2005年度に整備が始まった乙部港線。道路幅を従来の6・0メートルから15・5メートルに拡幅。移転補償費を元手に沿道の住宅や商店は数メートルずつ後退。新たに道路の両側には歩道も備える。整備区間は延長720メートル。拡幅は09年度をめどに進められる。

 整備には「歴史と夕日が感じられるマチ」「優しさと思いやりを感じるマチ」などのコンセプトがある。町も整備に合わせて独自に「街並み環境整備事業」を展開。木調の外観や色彩を統一した建物には補助金を支出するほか、公園や案内板の整備などにも取り組む。

 日本海に沈む夕日が映えるよう木調の外観とともに、外壁の色調も茶色や山吹色など暖色系の色彩に統一。道路に面したひさしの高さを3メートルに統一して街区の一体感を高めている。

 また、国道229号から乙部漁港に至る「市街地中央通り線」の整備も進んでいる。切り立った岩壁が目をひく町のシンボル「館ノ岬」が国道からも見通せるようになった。

提供 - 函館新聞社



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