保護者ら不安の声…函高専 はしかの疑いで
update 2007/6/29 12:28
はしか(麻しん)の疑いのある生徒1人が出た函館高専(長谷川淳校長、生徒1045人)は、28日から学校閉鎖を始めた。このため29、30両日に同校で開催する予定だった高文連道南支部の新聞部総会と研修会は延期が決まった。また、市立函館保健所には28日、市民や同校の保護者から、不安を訴える声や問い合わせが相次いだ。
函館市教委と同保健所によると、「市内の公立学校がはしかで閉鎖したのは前例がない」という。疑いのある生徒は27日に市内の病院で受診。罹患(りかん)しているかを調べる検査の結果は出ていないが、学校や学校医が協議し、大事を取って閉鎖を決めた。
同保健所が、学校や診断した医師、生徒の家族らから詳しく話を聞いた結果、医師が診察した際、はしか特有の症状の大部分が確認できなかったという。さらにワクチンを接種していない1歳の家族が感染していないことも判明。同保健所は「はしかの可能性は低いが、症状が軽いこともあるので学校の措置は正しかった」とみる。
感染者は通常、定点報告でカウントしているが、全国的な流行を受け、同保健所は5月9日からすべてのはしかを報告するよう同市内の病院に通知。同日以降の発症者は5人。このうち20歳以上は3人で、このうち2人ははしかが流行した時期に関東地方を訪れていた。同保健所は「市内で生活している限り、感染の危険はあまりないのでは」とする。
延期された高文連の新聞部総会には、加盟する十数校のうち道南から8校が参加する予定だった。函館ラ・サール高校新聞部の顧問、川村和男教諭は「7月には学校祭などがあり、夏休みも近いので開催は難しいのでは」と話していた。
提供 - 函館新聞社
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