道南ブランド米「ふっくりんこ」を全道販売へ
update 2007/6/28 12:59
ホクレンはことしから、道南地域のブランド米「ふっくりんこ」を全道で販売する。道南と昨年から始まった北空知両地域での作付け面積、収量見込みが昨年の4倍に達し、これまで業者側から要望があった道内各地域での流通が可能になった。7月4日には札幌市内のホテルで「ふっくりんこ」産地サミット推進協議会を設立、道南、北空知の生産者団体などが栽培協定を締結し、全道向けのロゴマークなども発表。協定では品質保持のため栽培・出荷基準を細かく定めた。道南発のブランド米は「高品質・高食味」をうたって“全道デビュー”を果たす。
「ふっくりんこ」は道立道南農業試験場が、道南の気候に適した品種として開発。粘りがあり冷めてもおいしいのが特徴。2003年から道南で作付けが始まり、昨年は北空知地域でも約40ヘクタールを初めて作付けし、道南と合わせた約370ヘクタールで約1600トンを生産した。
これまで道南地域限定で取り扱っていたが、新米前の夏ごろには品切れになり、味に対する高い評価から他地域の卸業者からも販売希望があった。好評にこたえる形で、ことしは道南で1080ヘクタール、空知で約500ヘクタール作付け。収量も昨年の約4倍の6500トンが見込めることから、道内他地域での販売を決めた。
協定は道南の生産者組織「函館育ちふっくりんこ蔵部」(斉藤秀樹会長)、JAきたそらちのぬくもり米生産組合(横井幸一組合長)などで交わす。食味の判断基準となるタンパクの割合や出荷基準なども細かく定め、離れた両地域で「ブランド米」としての品質維持を図る。
「ふっくりんこ」は、成熟が遅く秋が遅い道南に適していたが、道南での認知度は高く、味の面でも高い評価を得てきた。ホクレン函館支所米穀課は「生産者にとっては大切に育ててきた品種が全道に広まり、誇りとやりがいにつながる。道南の消費者も改めて道南生まれの品種と再認識し、食べて応援してほしい」と話している。
提供 - 函館新聞社
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