「北海道のビーナス」…池坊文科副大臣が中空土偶視察
update 2007/6/26 11:25
池坊保子文部科学副大臣は25日、国宝となった著保内野(ちょぼないの)遺跡出土の「中空土偶」視察のため、函館市を訪れた。市立函館博物館では、展示準備中の中空土偶を西尾正範市長と鑑賞。池坊副大臣は「顔がほほえましく心が和みます。北海道の誇りにして、日本や世界中に発信してほしい。文化庁も協力させてもらいます」と述べ、市が計画している縄文文化交流センターについて支援を約束した。
池坊副大臣は、24日に苫小牧市で開かれた全国植樹祭のために来道。この日は公明党の横山信一、佐藤英道、森成之道議らも随行し、国の指定史跡大船遺跡や五稜郭公園などを視察した。
大船遺跡では、埋蔵文化財展示館や、竪穴住居の遺構などを見学。市教委の阿部千春参事から、南茅部地区の縄文遺跡群や、垣ノ島遺跡出土の世界最古の漆細工などについて説明を受け、年代の鑑定方法など熱心に質問していた。
博物館で中空土偶と対面した池坊副大臣は「北のビーナス。未来へのメッセージ」と即興のキャッチコピーを披露。「海に面し、自然の中で生きてきた人々がいたことに歴史の深さや、北海道らしいおおらかさを感じる。来年のサミットの際には多くの海外の人にも見てもらいたい」と述べた。
また、西尾市長に対し積極的に情報発信するよう求め、「日本の遺跡は点で存在しているので、秋田や青森と遺跡群の線としてつなげ、魅力をつくりたい」などと述べた。
提供 - 函館新聞社
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