小動物触れ合いゾーンも 実施設計950万計上…函館公園の動物施設リニューアル

update 2007/6/26 11:25

 函館市は函館公園整備基本計画に基づき、同公園内の動物施設リニューアルに向け、本年度の補正予算案に実施設計費950万円を計上した。実施設計には、ウサギやポニーなどの小動物と直接触れ合える新たなスペースのほか、公園全体を管理するセンター設置などを盛り込む。予算の承認後、実施設計を委託し、2008年度着工を目指す。

 同基本計画は、緑の基本計画(2000年策定)に基づき、02年に策定。これまでに中央広場の噴水整備などを終えている。

 現在、同公園ではヒグマやヤギのほか、インドクジャクやハヤブサなど獣類8種25頭、鳥類31種95羽を飼育。道の傷病鳥獣協力機関としての役割も担っている。

 古くは1877年にキツネ飼育の記事が当時の新聞に掲載されている。本格的には、1933年ごろから飼育施設を設け、35年ごろには、クマやアザラシ、カモメなどがいたと記録にある。38年には、故カール・レイモン氏が、ライオンなどを寄贈。戦後も、公園内の噴水で、オットセイやアザラシなどの海獣類を飼育していたことがある。

 改修する動物施設区画は0・5ヘクタール。老朽化し、敷地が手狭であることから飼育環境の改善を図る。親子で動物と親しむことができる「ふれあいゾーン」の設置により、アニマルセラピーの役割も期待される。

 また、傷ついた野鳥などを療養させる鳥獣保護用ゲージの設置や、敷地内の段差を減らし、訪れた市民の休憩スペースとなる公園センターなどが設計に盛り込まれる見通し。

 完成予定は09年度で、同区画の整備を最後に同公園全体のリニューアルが完了する。

提供 - 函館新聞社



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