平和願う 4万8000キロ航海…江差出身・江原さんヨットで世界一周挑戦中
update 2007/6/20 10:39
函館港にこのほど、世界一周に挑戦中のヨット「コンテッサVII」=20トン、矢原直船長(69)ら6人乗り組み=が入港した。2009年に迎える横浜港の開港150周年記念事業の一環で、約2年かけて縦回りで世界を一周する計画。寄港した世界各地で子どもの手形を集め、平和を願うメッセージとして国連に寄贈する。矢原船長は19日、函館市内の元町白百合幼稚園を訪れ、園児32人分の手形を受け取った。
江差町出身の矢原船長は現在、横浜市に住み、会社を経営している。世界一周は開港事業に合わせて10年ほど前から温めていた構想。所有する同船の名前から「コンテッサVII実行委」を設立した。「世界の子どもたちのための平和メッセンジャー」として臨んでいる。
ルートは、横浜港をスタート・ゴールとする約4万8000キロ。北極を通って北米大陸に渡り、カナダや米国のニューヨーク、ブラジル、チリと南下。オーストラリア、中国、韓国を経て帰国する。
横浜港は1859年7月に開港。2年後の6月に行われる開港記念事業までに帰れるよう、矢原船長を含む6人の乗組員は2日に横浜港を出港した。函館港には13日に入港。現在は無線やマストなどの整備作業中で、6月下旬に出航する予定だ。
世界一周と同時に大切な使命が、平和を願う子どもの手形を集めること。4万5000人が目標で、日本では1万5000人を目指す。
元町白百合幼稚園では全園児が歓迎。矢原船長は「これから風の力で走って世界を一周し、世界中の子どもに手形を押してもらいます」などと語りかけ、協力を依頼した。園児はピンクや水色などカラフルな手形を専用の台紙に押し、歌を歌って「行ってらっしゃい!」と激励した。
矢原船長は「世界の子どもたちに戦争をしてはいけないということを訴えたい」と話し、「相撲や柔道、弓道などの日本のスポーツも伝えたい」と各地での触れ合いを楽しみにしている。
提供 - 函館新聞社
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。