前年度比61件減…06年度子どもの悩み相談電話

update 2007/6/19 10:17

 函館市教委が開設している「子どもの悩み相談電話」(市南北海道教育センター内)に寄せられた2006年度の相談電話は、前年度より61件少ない42件だった。保護者からが29件と約7割を占め、小学生は9件、中学生は4件だった。市教委は「1人で何回も相談する例もあり、件数が減ったからといって悩んでいる人が減ったとは言えない」と話している。

 相談件数は、04年度32件、05年度は103件と増加したが、06年度は前年度と比べ6割ほど減少。04年度以降の相談者の多くは保護者で、05年度は小中高生からの相談も比較的多かったのに対し、本年度は04年度並みだった。

 相談内容では、保護者からは「親子の関係について」が最も多く、次いで「いじめ」や「学習」など。児童・生徒からは「いじめ」が最多で、ほかに「学習」などが寄せられた。

 市教委は「相談内容は多岐にわたり、数字だけで全体的な傾向は判断できない」としている。受付時間は月―金曜の午後3―5時。留守番電話での相談案内はTEL0138・59・3009、子ども専用フリーダイヤルはTEL0800・800・5783。


 相談の件数や内容は、市役所でこのほど開かれた「函館市いじめ等対策委員会」(委員長・岩瀬幸雄函館戸倉中学校長)の本年度初会合で示された。

 委員からは、いじめの傾向について質問があったが、事務局は「今はまったくない」と特徴がつかめないと回答。また「この委員会の最終目的が見えない」との声もあり、いじめをなくすようなロゴやスローガンなどを募集することが提案された。

 同委員会は本年度3回開く予定。委員長以外のメンバーは次の通り。(敬称略)

 ▽副委員長=若杉充宏(市PTA連合会長)▽委員=細川和成(函館凌雲中教諭)千賀享子(函館深堀小養護教諭)塚本賞子(函館家庭生活カウンセラークラブ)小笠原康夫、堀畑和男

提供 - 函館新聞社



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