仲間のきずな いつまでも…旧松川中卒業生 50回目のクラス会
update 2007/6/18 11:06
旧函館松川中学校(現凌雲中)を1957(昭和32)年に卒業した3年6組の卒業生が16日、函館市湯川の丸仙旅館で50回目のクラス会を開いた。卒業して以来毎年欠かさず、1月3日に「一三(ひとみ)会」の名称でクラス会開き続け、50回目となった今年は、旅館に宿泊しながら節目を祝った。卒業生たちは「いつまでも仲間と恩師とのきずなを大切にしたい」と思いを新たにしている。
当時のクラスメートは計56人。卒業式の日、担任だった高市一男さん(77)が教え子たちに「卒業しても正月は暇だろうから1月3日に学校に来なさい。来ないのは何か悪巧みをしているものと思うぞ」と言って送り出した。
その言葉を忠実に実行した教え子たちが翌年の1月3日、学校に集合したのを皮切りに以後、高市さんの自宅や市内の小料理屋などに集まりクラス会を開き、1回も休むことなく続けている。50回目の一三会も今年1月3日に開いたが、卒業生たちから「1泊して50回目の節目を祝おう」との声があがり、16日、記念の一三会を開いた。
高市さんは2年、3年と担任となり「当時は皆、仲が良く素直だった。だからここまで続けることができたのでは。ありがたいこと」と感慨深げ。幹事の前勝三郎さん(65)は「夏休みのキャンプなど高市先生は何事も私たちと一緒に取り組んでくれた」と恩師を慕う。同じく幹事の米澤忠夫さん(65)も「一三会に出なければ1年が始まらないという気分。休もうなんて1回も思わなかった」と話す。
この日は卒業生9人と高市さん、高市さんの妻、淳子さん(71)が出席。卒業生から高市さん夫妻に花束と記念品が贈られた。乾杯した後、料理を食べながら、昔のスナップ写真を眺めたり、思い出話に花を咲かせ、旧交を温めた。
提供 - 函館新聞社
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