「無添加釣りタラコ」や「イカすり身かまぼこ」 新商品開発に着手へ…乙部商工会
update 2007/6/14 13:00
【乙部】乙部町商工会(三上岩雄会長)は本年度、新たな“乙部ブランド”の柱となる新商品として、健康志向や高級感を前面に打ち出した「無添加釣りタラコ」や「イカすり身かまぼこ」の新商品試作やテスト販売に取り組むことを決めた。
製造主体となる町内の中小食品加工業者など7事業者が参加する。イカとタラコの2グループに分かれて商品開発を進めるほか、既存商品の改良も検討する。また、情報発信や販路開発などの分野で後方支援を行う「乙部ブランド創造支援グループ」も、商工会を中心に町、漁業者、町内でソフトウエア技術者育成に参画しているIT企業などが参画して活動する。
「すり身かまぼこ」の試作は、町内で新鮮な原料が手に入る7月前後に開始する。「無添加釣りタラコ」は、延え縄漁で水揚げされ、抜群の鮮度を誇る町内産のスケトウダラのタラコを活用。保存料や着色料を一切使用しない高品質の商品開発を目指す。開発に参画する事業者間では味覚の統一も図る。原料のタラコが品薄なため、試作はスケトウ漁が始まる11月以降となる。
新商品は首都圏など大消費地での販売を目標とし、乙部の歴史や文化をアピールするパッケージなどの開発も同時に進める。試作品は全国的な食品バイヤーの展示会にも出品するほか、乙部出身者でつくる「札幌おとべ会」「東京おとべ会」もPRに活用。商品への評価を受けるとともに、口コミでのPR効果も狙う。
事業費は830万円。経産省が全国商工会連合会などを通じて、小規模事業者による全国市場を狙った新事業展開や特産品開発を支援する「地域資源・全国展開プロジェクト(小規模事業者新事業全国展開支援事業)」に採択され、全額補助を受ける。
同商工会では昨年度から、タラコやイカを活用した新商品開発を検討。中小企業基盤整備機構の「地域経済活性化F/S事業」の一環として、商品化に向けた市場調査や町内事業者の合意形成を進めてきた。
提供 - 函館新聞社
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。