海の恵みに感謝し豊漁祈願…ひろめ舟まつり
update 2007/6/10 13:52
豊かな海の恵みに感謝し、豊漁を祈願する函館市南茅部地区最大のイベント「第22回ひろめ舟まつり」(実行委員会主催)が9日、臼尻漁港で開かれた。市内外から大勢の見物客が訪れ、名物の舟こぎ競争に拍手と声援を送った。
メーンイベントの舟こぎ競争には43チームがエントリー。300メートルほどこいで回転し、100メートルほどでゴールとなる。木造の磯舟に6人が乗り込み、4人がこぎ手、1人がかじ取り、1人が拍子役となり、心を一つに“全開モード”で櫓(ろ)を合わせた。どのレースも白熱し、ゴール寸前で差す名勝負も見られた。
女性8チームで争った函館市役所本庁・支所対抗レースには、本庁から企画部や商工観光部、土木部などが出場。南茅部や恵山支所などの胸を借りた。大勢の上司の声援もむなしく、本庁チームは真っすぐ進まなかったり何挺身も離されたりで笑いを誘っていた。
地元の臼尻町から家族で訪れた漁業の西田正信さん(65)は「若いころ何度か出たが、相当きついよ。力あふれるレースで、今や函館の名物だろう。これからも長く盛り上がって続いてほしい」と話していた。
特設ステージでは歌謡ショーや郷土芸能発表などが行われ、おでんやビール、海産物販売などの出店も軒を並べ、祭りを盛り上げた。地元旧6漁協が、ちょうちんや大漁旗を掲げた漁船を1隻ずつ出し、港内を進む「漁火(いさりび)パレード」も目を引いた。
訪れた西尾正範市長は「ものすごく盛況で活気のある祭り。日本で有数の漁業地域がもっと元気になるよう、支援して頑張りたい。中空土偶の国宝指定も大きな追い風」と話していた。
提供 - 函館新聞社
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