中空土偶が正式に国宝指定

update 2007/6/9 11:37

 文部科学省は8日、函館市著保内野(ちょぼないの)遺跡出土の中空土偶を国宝に指定した。道内で初めて。考古資料では全国で42件目で、縄文関係の資料では3件目。同日、官報に告示した。

 中空土偶は1975年8月、同市尾札部町(旧南茅部町著保内野)で農作業中の主婦が発見し、79年6月に国の重要文化財に指定。ことし3月16日に文化審議会の答申で国宝指定が決定した。

 縄文時代後期(約3500年前)に作られたとみられる内部が空洞の土偶で、高さ41・5センチ、幅20・1センチで国内で最大級。国宝指定にあたり、精巧なつくりや芸術性の高さが評価され、当時の信仰・祭祀(さいし)の実態を明らかにする上で欠かせない資料と位置づけられた。

 正式な国宝指定を受け、西尾正範市長は「函館市にとっては意義深く、名誉なこと。国宝指定を弾みに縄文文化を生かした魅力あるまちづくりを一層推進したい」とのコメントを発表した。

 国宝指定を記念し、7月1日から8月19日まで市立函館博物館(青柳町17)の特別企画展で展示される。

提供 - 函館新聞社



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