昨年度の水産市場取扱実績、スルメイカの数量大幅減
update 2007/6/9 11:37
函館市水産物地方卸売市場と函館市中央卸売市場は、2006年度の取扱実績をまとめた。水産物市場の取扱数量は前年度比0・2%減の4万3958トン、取扱金額は同1・5%増の203億2280万円だった。主力のスルメイカ(生)は、津軽海峡での不漁の影響を受け、数量が同23・5%減の4784トンと大きく減少したが、単価は同27・6%増の310円で、全体の金額は同2・7%減の14億8148万円だった。
昨年は、スルメイカが津軽海峡に回遊せず日本海を北上し、前浜の漁が打撃を受けた。4000トン台の取扱数量は水産物市場でも「記憶にないくらい」と話す。今月1日に解禁されたスルメイカ漁は現在、主に松前沖で行われていて、型、大きさとも昨年より良いという。「今年は前浜の漁に期待したい」と同市場。
生鮮魚のうち、サケは数量が同15・3%減の2080トンと大きく減少したが、金額は同0・3%減の8億260万円にとどまった。ホタテは数量が同31・3%増の1248トンと豊漁。単価は下がったが金額は同11・4%増の4億7677万円だった。
生鮮魚全体では、数量が同7・2%減の1万8992トン、金額は同1・2%減の97億6021万円。冷凍品は全体では、数量が、同6・4%増の2万3601トン、金額は同2・8%増の85億5106万円。特に冷凍イカが好調で数量が同7・6%増の1万9897トン、金額が同8・9%増の52億6405万円だった。
一方、中央市場では、野菜数量は同0・1%減の4万2519トン、金額は同4・5%増の76億1776万円とほぼ前年度並み。青果は数量が同16・6%減の2万41トンと大幅に減少したが、金額は同2・3%増の63億5744万円。全体では、数量が同6・1%減の6万3324トン、金額は同3・3%増の143億4764万円だった。
九州から関東にかけての豪雨や天候不順の影響で入荷が減った。青果は特に、かんきつ類の高値が続き、ミカンは数量が同36・0%減少したが、単価は同58・1%上昇。野菜、青果とも価格の高騰が続いたため、数量減を金額で補った。
中央市場では「全体的に品薄の状態が続いた。青果は4月に入っても影響を受けているが、全体としては順調」と話している。
提供 - 函館新聞社
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