ヤマムラ時計宝飾店に日時計や水時計展示

update 2007/6/9 11:36

 函館市本町のヤマムラ時計宝飾店(山村豊社長)は、10日の「時の記念日」を広く知ってもらおうと、古代エジプトの日時計や古代中国の火時計、約1300年前に作られた日本最古の水時計の模型を10日まで店内で展示している。山村社長は「時を刻む原点の仕組みを楽しんで、時間の大切さを感じてもらえれば」と来店を呼びかけている。

 時の記念日は、671年6月10日(現在の暦)に、天智天皇が水時計を設置し、日本で初めて時を知らせたとされることから、1920(大正9)年に生活改善同盟会が制定した。

 時計商歴約50年の山村社長(72)は「記念日の制定は、時間をきちんと守り、生活を向上させる目標があったが、現在は遅刻するのが当たり前のようになっており、時間が粗末に扱われているように感じる」と話す。

 あらためて時間の大切さを知ってもらおうと毎年、時の記念日にさまざまな時計の展覧会を開催したり、学校などに時計を寄贈したりしてきた。今回は、時計の原点といわれるものを出展。「私も時計商として原点に返る気分」という。

 日時計は、地面に1本の棒を立て、影の長さで時を計る。火時計は、龍の背中につるされた重りが、線香の火でつっていた糸が焼かれると落ち、下にあるドラを鳴らして時を知らせる。

 水時計は、4つある箱の一番上の箱に水を入れ、水が流れ落ちていくと、下の箱にある矢が浮かび、矢にある目印で時刻を知らせた。模型は、東京の博物館などから設計図を取り寄せるなどし、地元の人に作ってもらった。

 山村社長は「古代から高度な物理学があったことは感心の限り」と話している。

 営業時間は午前9時から午後6時半まで。

提供 - 函館新聞社



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