道教委、公立高校再編案/木古内高 募集停止へ
update 2007/6/6 12:55
道教委は5日、2008―10年度の3カ年にわたる公立高校の再編を盛り込んだ公立高校配置計画案を公表した。渡島管内では、木古内高校の生徒募集を09年度限りで停止して廃校とするほか、函館商業高校は学科再編を行った上で、10年度入学から1学級減らし5学級とする。福島商業高校は1学級のまま、熊石高校は08年度から特例の30人学級を廃止して1学級減らした上で、いずれも他校の教育活動支援を受ける地域キャンパス校に改める。檜山管内では、上ノ国高校の特例学級を08年度から廃止して1学級減の1学級とする。
配置計画は、高校への進学希望者数などを踏まえ、高校の数や学級数を調整する。道内の中学卒業者見込み数は、08年度5万2300人、09年度5万500人、10年度5万1400人と減少傾向にあり、その後も右肩下がりの状況が続く見込み。増加が見込める高校は学級数を増やすなどの対応を取るが、入学者増が見込めない高校は学級数を減らしたり、統廃合したりして対処する。
全道では、石狩管内と釧路管内で12学級を増やし、全域で35学級を減らす。このほか再編に伴って後志管内や上川管内9校の募集を停止し、4校に統合する。
募集停止は11校で、停止年度は08年度が喜茂別(後志管内)、沼田(空知管内)、風連(上川管内)、和寒(同)、浦幌(十勝管内)の5校。09年度は浜益(石狩管内)由仁商業(空知管内)、愛別(上川管内)、増毛(留萌管内)の4校。10年度は木古内と三笠(空知管内)の2校。定時制は、6校を廃止して1校を新設する。
木古内は、普通科1学級に対して07年度入学生が27人にとどまり、現在の生徒は全校で71人。(1)欠員が多い(2)今後も入学生増が見込めない(3)付近に別の高校(知内)がある―などを理由に募集しない。函館商業は、産業構造の変化に合わせた学科の変更を機に1学級削減。福島商業は08年度から函館商業の地域キャンパス校となる。熊石は、09年度から同じ八雲町内の八雲高校の地域キャンパス校になる。
道教委は同案を5日の道議会文教常任委員会に報告。今後は各地で、関係自治体や市・町教委、PTAなどを交えた地域別検討協議会を計画していて、渡島管内では7月中旬ごろに開催する。計画の最終決定は9月上旬ごろ。
また、公立特別支援学校の08年度の配置計画案も公表。進学希望者の有無によって学級設定を行う方針。道南では七飯養護の普通科を1学級(定員3)増やして5学級(同25)に、八雲養護は4学級ある普通科を2学級(同11)に減らす。
提供 - 函館新聞社
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