市立函館高校の五嶋さん「ユース・エコ・フォーラム」の道代表に
update 2007/6/5 12:50
北方圏地域共通の課題や影響問題の解決を図る国際機関「北方圏フォーラム」(事務局・米国)が、8月にロシアで開催する環境会議「ユース・エコ・フォーラム2007」(ロシア、同フォーラム事務局主催)の北海道代表に、市立函館高校の五嶋春奈さん(3年)が選ばれた。五嶋さんは「人の協力を得られるような環境に対する取り組みを伝えたい」と意気込んでいる。
同フォーラムは北方圏地域の国や地方が協力しようと、1991年に設立された。カナダや中国、フィンランド、アイスランド、日本(北海道)、米国、ロシア、韓国の8カ国(15地域)で構成。ユース・エコ・フォーラムは毎年地域を変えて開かれ、各国・地域の代表者が、集団討議などで環境への理解を深める。函館市内から代表が選ばれるのは2004年以降では2人目。
今回道代表として選ばれたのは、五嶋さんと札幌丘珠高校の片山将太君(3年)の2人。道内各地から13人の応募があり、「環境と社会について」をテーマにした小論文や面接を経て決定した。
五嶋さんは中学生の時から函館市の海外派遣事業や、オーストラリアでの3カ月間のホームステイなどで、海外での生活を体験。オーストラリアの学校で、干ばつやグレートバリアリーフの環境破壊問題などについて生徒同士で真剣に議論し、環境問題は人ごとではないと実感したという。
「小さなことでも実行に移す気持ちが大切で、意識を持つきっかけづくりが環境問題解決には重要」と力を込める。誕生したばかりの同校にできる取り組みとして、地域住民と連動した開校記念植樹を提案している。
エコ・フォーラムのテーマは「社会と環境」。片山君と協力し、道内での環境問題への取り組みなどを紹介するプレゼンテーションを行い、グループディスカッションに参加する予定。五嶋さんは「海外を見ることで積極的に主張することの大切さを知った。世界に自分の考えを知ってもらいたい」と話し、会議に向けて英会話を練習するつもりだ。
提供 - 函館新聞社
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