「じんざい」11日から無料求人誌発行
update 2007/6/4 13:40
函館市美原で職業紹介事業を運営する「じんざい」(中村愛士社長)は11日から、無料求人誌「ワークステーションHAKODATE」を同市内で発行する。求職者が直接企業に採用を申し込む求人広告のほか、求職者、企業側の双方から希望条件を聞き、求職者を企業に近づける職業紹介の2つのパターンが盛り込まれている。中村さんは、「さまざまな問題がある函館の雇用問題を明るくし、地域活性化につなげたい」と話している。
中村さんは同市内で飲食業を営む中、求人、求職の問題点に気付いた。企業側について「求人は大変な労力を要する。一度に多数の応募が来ると、書類選考、面接に時間がかかる。書類選考では応募者を把握しきれないこともある」と指摘する。
求職者については「若い世代を対象とする求人が少ないこともあるが、若い人の中には、企業名や職種に格好よさを求めたりし、企業について調べず、地元に良い企業があるのに受けようとしないケースがみられる。その結果、人材の市、道外流失につながっている」と危ぐする。
そこで、職業紹介を考え、昨年、同社を設立。厚生労働省の職業紹介事業の認可を取得した。「函館では、人材派遣はよく聞くが職業紹介は少ないと思う」と話す。同社では、働き手を求める企業に出向き、第3者的立場で会社のよい所を見て、求職者に伝える役目を果たす。求職者には適職診断などを行い、企業の条件に近い求職者を紹介する。
企業には求人活動に関する時間、経費削減を提案し、求職者には良き相談相手となることを目指す。「地域でやる気のある人が、即戦力として地元企業に入ることができると思う」と期待する。
地域密着にこだわるため、本州などへ社員を送るような求人は掲載しない予定。また、一部の風俗産業も取り扱いしないという。中村さんは「求職者は、心配せず来社してほしい。一緒に企業を調べ、自分に合った良い企業を見つけましょう」と呼びかける。
同誌はA4判で20ページ。月曜に2000部を発行。函館市内の温泉施設、コンビニエンスストア、自動車用品店に置かれる。同社の問い合わせはTEL0138・34・5557。
提供 - 函館新聞社
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