オンパクを個別初開催
update 2007/6/4 13:39
個別の団体旅行客に湯の川温泉の魅力を紹介する、初めてのオーダーメードオンパク(温泉博覧会)が3日、函館市湯川町1の旅館「一乃松」で開かれた。札幌の福祉関係者の一行約30人が宴席で日本舞踊などを楽しみ、湯の川の夜を満喫した。
函館湯の川温泉旅館協同組合(金道太朗理事長)が主体となり、これまで2回開催してきたオンパクのプログラムを常時、提供する試み。今年4月に実施した第2回の様子をNHKテレビが紹介。これを見た関係者が「自分たちの旅行でも体験できないか」と旅行代理店に照会し、要望を受けた同協同組合とオンパク実行委員会(刈田真司委員長)が実現させた。
浴衣姿で夕食を楽しむ一行に、市の市史編さん室前参事、紺野哲也さんが「函館湯の川歴史ばなし」と題し、温泉の秘話を紹介。戦前の湯川村では竹筒で温泉を引いていたが、湯の花が多いため竹筒を1年で交換しなければならなかったことなどを軽妙に語った。
続いて「女将の日本舞踊」として、丸仙旅館の佐藤てる子さんがステージに立ち、扇を使ったたおやかな舞を披露した。背筋の通った佐藤さんが見せる優美な舞に、団体客は料理を忘れてうっとりしていた。
刈田委員長は「取り組みが浸透し、旅行代理店の中には独自にオンパクのプログラムを組み入れたツアーを企画するところも出てきた。定期開催以外に随時、利用客らの要望に応えられるプログラムの提供を目指したい」と話していた。
第3回オンパクは、今秋実施の予定。
提供 - 函館新聞社
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