スルメイカ漁解禁 初水揚げ

update 2007/6/3 11:28

 道南近海でのスルメイカ(マイカ)漁が1日解禁され、2日早朝に函館市入舟町の函館漁港などで初水揚げされた。スルメイカは、市水産物地方卸売市場(豊川町)で早速競りにかけられ、仲卸業者らの威勢の良い声が飛び交う中、次々と競り落とされていった。

 市漁協からは、昨年の初日より1隻多い24隻が出漁。従来の松前沖に加え、函館沖(前浜)で操業する漁船もあった。

 上ノ国町や乙部町などから陸送された分と合わせた、全体の水揚げ量は、昨年の約25トンに対して約12トンと半減。このうち、いけす用の水揚げ量は、昨年同日比581キロ減の1282キロ。1匹当たりの重さは約70―100グラムと、例年並みかやや大きく、卸値は1キロ当たり880―1200円と、昨年の初値(600―820円)より4割ほど高かった。

 同市場の卸売会社、函館魚市場(松山征史社長)によると、「漁場の潮回りが悪かったため、全体の量としては少なめだったが、活イカの需要は高まっている。曜日の関係で、スーパーの仕入れが多く、高騰の引き金になった」と説明。「原油が高騰していることもあり、今後も前浜での操業が多くなりそう。今後に期待したい」と話していた。

 なお、スルメイカ漁は漁場を徐々に西へ移動しながら、7月中旬ごろに函館沖での操業がピークを迎え、来年1月末まで続けられる。

提供 - 函館新聞社



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