9月にユジノへ再派遣…昨年中止の中学生訪問団
update 2007/6/3 11:27
函館市は本年度、昨年9月に法定伝染病流行のため中止となったロシア・ユジノサハリンスク市への中学生海外派遣事業を、同じメンバーで実施する。現在、中学3年生となった6人、高校1年生となった9人の意向を聞いて、希望者で訪問団を結成する。過去には2001年9月の米同時多発テロで中止になったカナダ・ハリファクス市への派遣が、翌年に実施されたケースがある。
同事業は、中学生を市の姉妹都市や友好交流都市に派遣することで異文化を体験し、見聞や国際感覚を広げてもらうことなどを目的に2000年度から始まった。例年、3回に分けて派遣しており、昨年9月のユジノ派遣団は出発直前、風邪に似た症状が出る脳脊髄(せきずい)膜炎が現地で流行し、7泊8日の派遣を急きょ取りやめた。
市教委学務課によると、本年度は4回実施し、9月に昨年度の分を合わせてユジノへ2回、10月にロシア・ウラジオストク市とオーストラリアのレイク・マコーリー市へ各1回、派遣する予定。
再実施となるユジノ訪問は、5泊6日の日程。現地でホームステイをしながら市民や中学生と交流を深め、ユジノ市役所や日本領事館などへの訪問も予定している。昨年の派遣団は文化交流の一環で、現地の中学生たちに披露するYOSAKOIソーランや合唱などを練習したが、そうした出し物ができるかなどは今後検討する。中学校長を団長に、教諭1人、市教委職員1人が同行する。
同課は「昨年は突然の中止で、生徒たちに残念な思いをさせた。異文化を学び、体験するさまざまなことを今後の学業や人生に生かしてほしい」と話している。
提供 - 函館新聞社
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