06年度観光入り込み、486万5000人で4年ぶり増
update 2007/6/2 10:25
函館市は1日、2006年度の観光入り込み客数(推計値)を発表した。総数は、前年度比約2万1000人(0・4%)増の約486万5000人で、4年ぶりに増加に転じた。上半期は同4万6000人(1・4%)増の330万5000人で回復の兆しが見えたが、下半期(10―3月)は、同2万4000人(1・5%)減の約156万人と伸び悩んだ。道内他都市を含め、地域間競争が激化しており、2年連続の500万人割れとなった。
06年度の傾向として、引き続き道内では、旭川市の旭山動物園、世界遺産の知床人気に押されていると分析。市商工観光部は「目標の490万、500万人には届かなかったが、減少に歯止めがかかった」と話す。
交通機関別では、バス、乗用車、客船を含むフェリーは、前年度より増加。航空路線は、国内便は前年度並みだったが、新千歳空港と台湾を結ぶ国際定期航空路線が開設されたことで、函館発着の国際チャーター便が減少。ソウルを結ぶ定期便の就航はあったが、海外航空路線に影響を与え、全体では、同5・6%減だった。鉄道は、首都圏から函館までの区間で使用できるJR東日本発売の周遊型チケットの利用が好調で、津軽海峡線の利用者数が同6・0%増と伸びた。
月別では、9―12月が低迷し、特に10月は同4・2%の減少。クリスマスファンタジーを開催している12月も同1・8%減と伸び悩んだ。道内外別構成比では、道外客が同0・2%減の66・6%、道内客は33・4%。宿泊・日帰り別構成比では、宿泊客は1・3%減少し63・9%となったが、依然、夜景を目的に宿泊する客が多くいるため、道内他都市より高い数字だという。
今後の函館観光の課題として、備前悟観光振興室長は観光客のニーズは▽おいしい食べ物▽健康▽癒し―にあるとし、「合併した地域の海産物と観光を結び付け、長期滞在につなげること」と述べた。また、「旅行エージェントの間では、恵山、大沼、江差の評価が高い」とし、他地域との連携による観光の広域化や、体験型観光の充実を図る必要があるとした。
提供 - 函館新聞社
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