改正道交法から1年、駐車違反検挙数大幅に増加
update 2007/6/2 10:24
放置車両の取り締まりを強化した改正道交法の施行から1日で1年を迎えた。この間の道警函館方面本部管内での取り締まり件数は、1万2557件で前年1年間(1418件)の8倍以上に達した。新設された車検拒否の適用もあり、迷惑駐車の通報も減少するなど「逃げ得」防止を図った改正の効果がうかがえる。しかし、検挙件数自体は減少傾向になく、道内の他方面と比較しても件数は突出しており、ドライバーのモラルが問われている。
署別で見ると、函館中央署が1万31件と約8割を占め、函館西署が2450件などで函館市内・近郊での摘発がほとんどだった。迷惑駐車に関する110番通報は、昨年6月から4月末までで2581件を数え、前年同期を143件下回った。
新たに設けた制度の適用も目立った。取り締まり車両の運転者らがその場におらず、「放置違反金」の納付を告知したのは9216件で約7割に達した。車検拒否の通告件数も4月末現在32件に上り、「逃げ得」を防ぐ効果が表れている。
一方、月別で最も多かったのは11月の1572件で、最も少なかったのは5月の833件。800件台から1500件台で推移し、9月に894件だったのが10月に1253件に再び増加するなど、取り締まり強化が減少に結びついていない。
さらに、昨年6月から12月までの半年間の件数を札幌を除く4方面で比較すると、函館は7701件で旭川の2348件、釧路の4468件、北見の783件と比べて突出している。「二度、三度と検挙されるドライバーも。函館の運転者の意識は低いと言わざるを得ない」(交通課)。
取り締まりは当初繁華街が中心で、徐々に住宅街へとシフト。このため、改正直後は激減した繁華街での違法駐車が再び目立ち始めているという。同課は「予想を上回る検挙数。違法駐車の実態は根深い。引き続き放置車両は厳しく取り締まる」としている。
提供 - 函館新聞社
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