輸出先はアジアが中心…函館税関・道内の物流調査
update 2007/5/30 13:49
函館税関は、道内における輸出入貨物の生産地や消費地に関する「物流動向調査」結果を発表した。海上貨物は65万999トン、299億7300万円で、輸出は室蘭港、輸入は苫小牧港を中心に、輸出入ともにアジアが主なルート。航空貨物は重量が119トン、金額が18億7200万円で、輸出は成田空港、輸入は新千歳空港を発着地に、輸出先はアジア、輸入元はEU(欧州連合)が中心だった。
調査は、国際化に伴う国内物流への関心の高まりなどを背景に、1993年から毎年実施。今回は、昨年9月1日から1週間にわたって、輸出入申告のあった普通貿易統計計上貨物(郵便物を除く)を対象に、申告書の調査符号欄を基に集計した。
海上貨物の輸出は3万7709トン、50億3300万円。室蘭港が重量35・1%、金額26・8%とともに最多で、函館港は重量0・2%、金額0・2%だった。輸出先はアジアが最も多く、重量92・2%、金額67・9%。品目別では、重量が鉄鋼25・7%、金属鉱・くず24・0%、鉱物性タール・粗製薬品13・5%、金額が輸送用機器21・4%、鉄鋼15・7%、一般機械14・8%の順だった。
輸入は、61万3290トン、249億4000万円のうち、苫小牧港が重量60・1%、金額76・2%で最多となり、函館港は重量0・3%、金額0・7%。輸入元では、重量がアジアで50・9%、金額が中東で45・1%と最も多く、品目別では石油・同製品が重量36・7%、金額55・7%を占めた。
一方、航空貨物の輸出は47トン、10億1900万円。成田空港が重量72・5%、金額78・8%とともに最多で、新千歳空港が重量21・4%、金額15・4%で続いた。輸出先は、アジアが重量64・0%、金額60・3%で、ともにトップだった。品目別では、重量が電気機器34・5%、一般機械25・0%などで、金額が電気機器38・5%、その他雑製品16・5%などと続く。
輸入は72トン、8億5300万円。空港別では重量で新千歳空港が44・2%と、成田空港の39・0%を上回った。逆に、金額は成田空港が76・5%、新千歳空港が20・5%だった。輸入元の重量は、EUが42・9%、金額はアジアが73・4%で、それぞれトップ。品目別では、重量で一般機械が26・4%、金額で電気機器が58・6%とそれぞれ最も多かった。
提供 - 函館新聞社
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