山菜採り行方不明今月既に6件…道警函本管内

update 2007/5/30 13:48

 山菜採りで山林に入り行方不明になる人が、昨年以上のペースで発生している。道警函館方面本部管内では28日現在、昨年の1人を上回る6人が行方不明になり、警察、地元の消防や役場などが捜索活動に当たった。うち1人は死亡、1人はいまだに行方が分からないまま。6月中旬にかけてタケノコ採りシーズンが本格化することから、同本部は「1人で山に入らず、十分に注意を」(地域課)と呼び掛けている。

 管内では八雲町で2件、函館市、長万部町、後志管内島牧村、今金町で各1件発生。2人は救助、2人は自力下山した。が、6日、函館市鈴蘭丘町で山菜採りに入ったまま行方不明になった男性(76)は遺体で見つかり、25日に長万部町の写万部山(498メートル)に入った札幌市内の女性(76)は発見されていない。

 6人は50歳代、70歳代がともに3人ずつと中高年ばかり。単独行動は1人だけで、残りは家族など複数で入山していた。いずれも山菜採りの経験は多いが、夢中になるあまり方向を見失うケースが後を絶たない。警察や地元消防など延べ約130人が出動、道警本部のヘリコプターも3回捜索に当たっている。

 昨年は1年間で14件で、5月中は1件だった。「ことしは暖冬で雪解けが早く、シーズンが早まっているためでは」(同課)と分析。一方、今月は週末に悪天候になることが多いものの「強行して道に迷うケースもある」といい、無理のない行動を訴える。

 タケノコ採りの入山者が今後、増えることが予想され、同課は「単独行動は控え、行く場所を家族に伝えてから出かけてほしい。万一迷ったら、体力を消耗しないようあまり動かないこと。山菜やタケノコより大切なのは命」と、入山時の慎重な対応を求めている。

提供 - 函館新聞社



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