ツチクジラ初水揚げ
update 2007/5/29 11:55
渡島半島沖日本海で捕獲されたツチクジラが28日午後10時25分ごろ、函館市豊川町の豊川ふ頭に初水揚げされた。ツチクジラは早速、同市内の水産加工業者の処理場に搬送され、解体。ブロック状に切り分けられたクジラ肉は、29日朝に市場で競りにかけられた後、同市内・近郊の小売店で販売される。
ことしの捕獲枠は、昨年、一昨年に続いて10頭。25日に漁が解禁となったが、しけのため出港を見合わせていて、4日目で初めての捕獲となった。
操業した和歌山県の小型捕鯨船「正和丸」(15・2トン)は、28日午前3時40分に松前港を出港。同11時58分に2頭で泳ぐツチクジラを発見し、松前沖約25キロ、小島の北でこのうちの1頭を捕らえた。
水揚げされたのは体長約9・5メートル、重さ約8・5トンの雌。同ふ頭では関係者らが見守る中、クレーンで大きな魚体をつり上げてトレーラーに積載し、同市港町の兼八水産の処理場に運んだ。
道南での操業は6月30日まで続けられ、捕獲枠に達した時点で終了となる。
提供 - 函館新聞社
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