「函高専地域連携協力会」を設立…会員を募集

update 2007/5/29 11:55

 函館工業高等専門学校(高専)と地元企業の連携強化を目的に、卒業生でつくる発起人会が「函館工業高等専門学校地域連携協力会」を設立した。発起人代表を務めるのは、自動車機器製作・販売「メデック」(函館市鈴蘭丘町3)社長の漆嵜照政さん(54)。卒業生に限らず、会の趣旨に賛同する道南の企業や個人に広く入会を呼びかけ、同高専を資金的、人的に支援する体制をつくる。6月8日に設立総会・懇談会を開く。

 漆嵜さんによると、苫小牧、釧路、旭川では数年前から同様の組織が設立され、地元企業が高専に対し、資金を援助するなど地域との密接なつながりがある。道南ではこれまで、産学連携などで地元企業との共同研究は進められているが、函館高専の取り組みを支援する体制は取れていない状況という。漆嵜さんは「道南唯一の理工系高等教育機関である函館高専を企業サイドで応援し、地域でバックアップすることが一番の狙い」と説明する。

 具体的には同高専で本年度から実施する、文部科学省の就業者への教育事業「プロジェクト型教育プログラム」へ会員企業が講師を派遣するほか、インターンシップ(就業体験)の積極的な受け入れ、研究費や設備費の補助など、資金・人材面で協力する。

 また同高専では卒業生のほとんどが道外へ就職し、地元に残る割合は2%程度にとどまる。こうした現状から、地元企業が同高専から人材確保できるよう、会員企業による就職説明会を実施し、学生への情報提供の機会を設ける。共同研究推進での技術支援をはじめ、技術相談などで同高専と企業が密に連携できる体制を構築する。

 同会は道南を中心に企業100社、個人50人の会員を集める予定。函館・北斗両市長、七飯町長に顧問就任を要請中で、函館、七飯からは了解を得ている。年会費は企業が1口2万円、個人は1口5000円。申し込み・問い合わせはメデック(漆嵜さん)TEL0138・52・9775。

提供 - 函館新聞社



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