船舶や鉄鋼くず好調…4月の函館港貿易概況

update 2007/5/28 13:13

 函館税関は4月の函館港貿易概況をこのほど発表した。輸出は船舶や鉄鋼のくずなどが好調で、前年同月の12・5倍にあたる29億2300万円と大きな伸び。輸入は石炭や魚介類・同調製品が数字を下げたものの、小麦や動物性油脂などが増加したことから、前年同月比5・3%増の8億8600万円だった。

 輸出の品目別では、船舶がマルタ籍の貨物船1隻が26億9700万円。また、鉄鋼のくずが同60・9%増の1億8300万円、魚介類・同調製品が全増の5000万円と、全体では2カ月ぶりのプラスとなった。

 輸入は、ロシアからの石炭が同68・7%減の1億2500万円、ペルーや中国からのイカなどが減少した影響で、魚介類・同調製品が同13・3%減の2億4600万円。

 しかし、米国やカナダからの小麦が全増の1億5700万円だったほか、デンマークからの動物性油脂が全増の1億2700万円、西欧からの木材が同60・4%増の5200万円になるなど、全体では2カ月連続で増加した。

 また、道内の貿易概況は、輸出が同31・4%増の327億600万円と、過去最高だった昨年10月の383億5000万円に次ぐ高水準。船舶が26億9700万円、鉄鋼が同42・1%増の69億1900万円、一般機械が同12・1%増の53億9900万円などだった。

 輸入は、トウモロコシが単価上昇から同81・9%増の38億5800万円、ウッドチップが同53・2%増の30億9700万円などと好調。しかし、石炭が同42・5%減の40億4800万円、原・粗油が同3・1%減の523億4800万円に落ち込むなど、全体では2カ月ぶりのマイナスだった。

提供 - 函館新聞社



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