受験生にチャンス広がる…未来大の入試方法変更

update 2007/5/28 13:13

 システム情報科学部の単科大、公立はこだて未来大学(中島秀之学長)は2009年度入試から一般選抜入試とAO入試で入試方法や入試科目を大幅に変更することを決めた。大学入試センター試験では国語科など必要科目は増えるが、大学独自の個別試験では数学と英語の2科目に削減。ほとんどの高校生が履修する「数学UB」でも受験できるようになり、同大は「受験生の幅が広がるのでは」と期待する。

 完全週休2日制や学習内容、授業時数の削減などを盛り込み1999年に改正された学習指導要領に基づいたいわゆる「ゆとり教育」に対応するとともに基礎知識の徹底、「情報」に対する深い興味を持った受験生にチャンスを与えようと、2005年度から検討。

 08年度まで一般選抜試験の前期は大学入試センター試験の英語、数学の2教科3科目に同大独自の個別学力検査の必修科目(数学、英語)と物理TU、生物TU、数学VCなどから1科目を選択。いわゆる「理系科目」を必ず学ぶ必要があった。

 09年度以降、大学入試センター試験では現行科目に国語(現代以降)、理科(生物T、化学T、物理T、地学T)を新たに加え4教科5科目。個別学力検査では数学、英語はそのままに、選択科目で現行の数学VCのほか数学UBも選ぶことができるようになった。

 また、AO入試の基礎学力検査も変更。現行の英語はそのままに数学TAUB、デザイン、さらに必履修科目の情報科学から選択が可能になる。

 同大入試委員会実施責任者の鈴木恵二教授(情報アーキテクチャ学科)は「一次は基礎力重視、二次では『情報』という課題をいかに活用できるかで判断する。大学入学後は専門的知識も必要だが、数学VC、物理の内容を確認する講座もあるので、心配せずに受けてほしい」と話している。

提供 - 函館新聞社



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