教育支援ボランティア派遣…6月から函教大
update 2007/5/25 10:30
道教育大学函館校(杉浦清志副学長)は、6月から学生を「教育支援ボランティア」として函館市内の小中学校に派遣することを決めた。放課後、授業時間内にかかわらず、学生は1人週1回、3時間程度を原則に実施。学生による授業支援を通じ、地域の教育振興に努める。同大(本部・札幌)の札幌、旭川、釧路校ではすでに同様の取り組みをしており、一部は授業単位として認定している。
同大と函館市は2005年4月、相互協力協定を締結。函館校も市と教育にかかわる連携の覚書を交わしており、地域への貢献を模索してきた。他県の教育大によるボランティア派遣を知った教授陣の声と、市内小中学校から「授業中の“手”と“目”が欲しい」という要望を受け、学内組織「教育連携センター」(後藤嘉也センター長)を中心に、2006年度から準備してきた。
この4月、市小・中学校校長会に希望を募ったところ、24日までに26校が利用を申し出た。うち22校は小学校で、市内全48校の半分近くに上った。後藤センター長(社会科教育教授)は「特別支援教育のスタートに合わせ、特別支援学級と通常学級とのかかわりの際のサポートや、支援が必要な子どもに対する補助要請が多いように感じる」と分析する。
学生にとっても、現場での実践活動を通じ「教育者の卵」として資質を高める効果が期待される。教員を目指すことを前提に教育実習経験者を募集したところ、3・4年生約40人が参加する意向を示した。後藤センター長は「今後は、他年次にも呼びかけ、活動人数を増やしたい。将来的には、市内外問わずさまざまな学校に利用してもらえる態勢を整えたい」と抱負を語る。
ボランティア学生と受け入れ校の担当教員、杉浦副学長、市教委指導主事らは29日、「打ち合わせ会」を開く予定。趣旨を説明した後、学生と各校の個別打ち合わせを行い、ボランティア内容を話し合い、事業開始に備える。
提供 - 函館新聞社
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