江差中移転論も浮上…検討委初会合
update 2007/5/25 10:29
【江差】江差町の「旧道立江差南高等学校跡地利用方策検討委員会」の初会合が23日、同町役場で開かれた。跡地利用問題をめぐっては、老朽化が著しい町立江差中の移転論も浮上しており、検討委は7月上旬までに意見集約して濱谷一治町長に報告する方針だ。
検討委は有識者、PTA、商店街関係者ら12人で組織。元教育長の澤田静憲氏を委員長に選んだ。
会議では町総務政策課の担当職員が、旧江差南高に老朽化が著しい江差中を移転する場合のメリットやデメリットについて説明。旧江差南高の校舎面積は江差中の2・5倍で、不要部分の取り壊しなどが必要という。校舎は新築から約20年が経過。近く大規模改修が必要で、江差中を改築する場合と比較しても、ほぼ同額の財政負担が生じるとした。
一方、江差中校舎は最も古い部分が1960年の建築で、61年、65年、68年と段階的に建て増ししており、耐用年数を過ぎた部分もあるという。
町は桧山支庁統廃合などを考慮しなければ、生徒数は今後10年間は現状程度で推移すると分析。耐用年数が残る既存校舎を取り込む形で改修を図り、生徒数に見合った校舎の規模を確保できると説明した。だが、町の財政難から改修時期を明らかにできないと説明した。
検討委は7月までに3回程度の会議を開く。江差中移転は賛否両論があるため結論は出さず、濱谷町長が報告内容を踏まえ、9月の定例町議会までに是非を判断する方針だ。
提供 - 函館新聞社
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