函館市議会正副議長が会見「議会改革避けて通れず」

update 2007/5/24 13:11

 函館市議会の正副議長に就任した阿部善一氏(民主・市民ネット)と斉藤明男氏(新生クラブ)が23日、記者会見を開いた。阿部議長は「地方分権という大きな時代の流れの中で、議会改革は避けて通れない。積極的に取り組む」と述べ、一問一答制の導入など、活発な議論が行われる市民に開かれた市議会実現に向けて意欲をみせた。

 阿部議長は議会傍聴者から「議会は読み合わせ会で緊張感がない」などと意見があることに触れ、「行政と議会は適度な緊張関係を保つ必要がある。市民から信頼されるために、討論をきちんとした議会にしていきたい」と述べた。

 具体的には、答弁を可能な限り簡素化し、議論の時間を長くすることを挙げ、「過度な答弁調整をやめるなど、議会運営委で話し合い、(市に)申し入れもしなくてはならない」と述べた。一問一答制の導入についても、議員の理解は進んでおり、実現は可能であるとの認識を示した。

 また、正副議長の選出方法で、第一会派から議長、第二会派から副議長を選出する慣例については「会派として提案した立候補制は、時間を掛けて実現するつもりだ」と述べた。

 一方、斉藤副議長は「町議会では24年間キャリアあるが、市議としてはまだ不慣れな面もあり、勉強していきたい。議会は、行政に対するチェックと監視機能、条例の提案ができないと、住民要望に応えられない」と述べた。地域の一体感については「まだ時間がかかる。(市民の代表者である)全体の市議としての意識付けはできている」と述べた。

 そのほか、市の現状や課題については、財政問題のほか、基幹産業である水産業と観光の融合や、少子高齢化対策、雇用問題などを挙げた。西尾正範市長とも適度な緊張関係を築いていくとした。

 斉藤副議長は「水産関係では、後継者問題も深刻。適切な施策を講じなくては、国際・水産海洋都市構想も足踏みとなるので、市全体の問題として取り組む」と述べた。

提供 - 函館新聞社



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