函館市副市長に北ガス支店長・谷沢広氏、戦後初の民間起用

update 2007/5/23 13:40

 函館市の西尾正範市長は22日、空席となっていた2人目の副市長に、北海道ガス函館支店支店長の谷沢広(たにさわ・ひろし)氏(58)を充てる方針を明らかにした。行政経験のない民間人を副市長(旧助役)に登用するのは、同市では戦後初。谷沢氏も要請を受諾しているという。6月末開会予定の第2回市議会定例会に人事案件を提出し、同意が得られれば、7月1日付で採用する。西尾市長は民間人の起用により、公約でもある職員育成や市役所の風土改革を推進したい考え。

 谷沢氏は1949年、函館市出身。函館工業高校機械科を卒業後、67年北ガスに入社。本社エネルギー営業部副部長を経て、2003年6月、函館支社長(現在は名称変更により支店長)に就任し、管内の天然ガス転換事業に携わった。商工会議所3号議員として活躍したほか、移住促進事業にも携わってきた。

 西尾市長は「私も工藤寿樹副市長も市役所出身であり、官民交流の上で民間からが望ましいと考えてきた。10年以上の付き合いだが、誠実で信頼のおける人物」と述べ、市長就任後、就任要請を続けてきたという。

 経済、建設、企業会計関係などを担当所管とする予定だが、細部は採用後に検討する。西尾市長は「視点や培ってきた人脈など、新しいプロジェクトで活躍いただけるはず。(行政経験はないが)大組織の中で切り盛りしてきたのだから対応は可能」と手腕に期待を寄せた。

 議会での選任同意の見通しについては「各会派の代表者には話をしてきた。ご協力、ご理解いただきたい」と述べた。

 谷沢氏は同日、「誠に光栄であるとともに身の引き締まる思い。これまで培ってきた民間のノウハウを生かし、新しい着眼点で、函館のため、市民のために精いっぱいの努力をさせていただきたい」とコメントを発表した。

提供 - 函館新聞社



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