上ノ国土石流でタケノコ園の開園見送り
update 2007/5/23 13:39
【上ノ国】上ノ国町の湯ノ岱国有林内で大規模な地滑りに伴う土石流が発生したことを受け、桧山森林管理署(飯塚充由署長)は22日、2次災害の恐れが高まったとして現場に隣接する「上の沢タケノコ園」の開園を見送ることを明らかにした。林道入り口のゲートを施錠して入山を規制。現場付近に立ち入らないよう警戒を呼び掛けている。
国有林では今月上旬、崩壊量30―50万立方メートルに達する大規模な地滑りが発生。土砂が土石流となって渓流沿いに約2キロ流下した。
タケノコ園のエリア内には、地滑りが発生した山腹や土石流が流下した白水の沢が含まれるほか、登山者に人気がある「七ツ岳大沼」がある上の沢林道からも接近が可能という。
同署が運営するタケノコ園は5月下旬に開園。昨年は入山者が相次いで遭難したため、今月下旬の開園に向けて安全対策の強化を進めてきた。
同署の現地調査によると当初、地滑りで崩壊したとみられていた山腹の沼(長さ100メートル、幅50メートル)は崩落を免れていたことが判明。しかし、U字形に広がる地滑りの頂部が沼の縁から約10メートルの距離に迫り、中間の地盤には多数の亀裂が発生して沼の水が染み出ている。さらに、三日月形の沼の両端にも地割れが生じていて決壊の危険性が高いという。
同署は「不安定な地盤が再崩落するのは時間の問題。土砂崩壊や鉄砲水など2次災害が発生する可能性が高い。現場には絶対に近づかないでほしい」と訴えている。
提供 - 函館新聞社
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