道救急医学会救急隊員部会研修会、救急医療の現状探る

update 2007/5/23 13:38

 道内の救急隊員らで組織する道救急医学会救急隊員部会(徳増澄夫部会長)の研修会が22日、函館市若松町の函館ハーバービューホテルで開かれた。医師による特別講演や救急隊のデモンストレーションを通じ、救急医療の現状や課題について探った。

 研修会は救急活動の技術や知識の向上を目的に1990年度から毎年開かれ、今回で18回目。函館での開催は初めて。この日は現場で活躍する道内各地の救急隊員のほか、医療関係者ら約250人が出席した。

 特別講演では札医大の浅井康文教授が「北海道における救急医療の経験と展望について」と題して講演。実体験に基づいた災害医療の事例などを報告した上で、「北海道はへき地や離島からの急患搬送に問題点が多い。そのためにも救急隊や医療機関、市民らが連携した“救命の連鎖”が不可欠。市民への救急医療の啓もうを」と説いた。

 このほか、函館市消防本部の救急隊員3人が救急活動のデモンストレーションを披露。市立函館病院の救命救急センター長・武山佳洋医師の助言を受けながら、除細動や薬剤投与の手順を大型スクリーンを使って紹介し、出席者はビデオ撮影するなどしながら耳を傾けていた。

提供 - 函館新聞社



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