北斗、北海道犬展覧会と獣猟競技会

update 2007/5/21 14:08

 【北斗】ヒグマをも恐れない狩猟犬として知られる北海道犬の全国大会「第156回北海道犬保存会本部展覧会」と「第90回同本部獣猟競技会」は20日、北斗市市ノ渡の旧家畜市場跡で開催された。全国各地から173頭の北海道犬が集まり、体の完成度やヒグマとの対決姿勢を競った。

 北海道犬は、1937年に国の天然記念物に指定された中型の日本犬。アイヌ民族がヒグマなどの狩猟に伴った。競技は「仔犬」や「成犬」「福寿犬」など年齢別7クラスの雄・雌別に競い、展覧会では体の色つやや各パーツの完成度を、競技会ではヒグマとの対峙(たいじ)のしかたが審査された。

 競技会では、巨大なヒグマがおりの中でうろうろと待機。発見から威嚇、間合いの取り方などが評価されるが、中にはクマを怖がって近付けなかったり、おりにマーキングするハプニングも。優秀なコンビは、飼い主が「オイオイオイ」などと声を掛けて絶えずコミュニケーションを取り、犬はクマにもひるまずほえて威嚇する動作を見せた。

 東京都から参加した河上洋子さん(57)は、5歳4カ月のリューベを出場させた。北海道犬の魅力について「無駄ぼえはないし、こびずに忠実なところが気に入っています」と愛犬を見つめていた。

 年齢別クラスをまたいで「全犬優勝」した犬の飼い主と所属支部は次の通り。(敬称略)

 【展覧会】 ▽雄=太田清一(小樽)▽雌=工藤政四(札幌)

 【獣猟競技】 ▽雄=河上利明(関東)▽雌=池本忠信(北陸)

提供 - 函館新聞社



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