北海道新幹線・長万部駅「駅部調査」決定記念講演会 小里衆院議員が講演

update 2007/5/20 17:02

 【長万部】北海道新幹線の新函館―札幌間に建設が予定される長万部駅の「駅部調査」の決定を記念した講演会が19日、長万部町福祉センターで行われた。講師の自民党整備新幹線等鉄道調査会の小里貞利衆院議員は「札幌延伸を実現するには、地元の熱意を中央に伝えることが大事」と訴えた。

 道新幹線は、2005年に新青森―新函館間が着工しており、15年前後の開業を目指している。新函館以北の札幌ルートは、06年度に「整備新幹線建設推進高度化等事業」として国の予算が盛り込まれ、07年度中に長万部駅の「駅部調査」が実施される。

 講演会には一日も早い本着工を実現させようと、高橋はるみ道知事や道南選出道議をはじめ、上田文雄札幌市長、西尾正範函館市長、山田勝麿小樽市長ら沿線自治体の首長らが出席。地元住民らと合わせ約800人が会場を埋めた。

 長年、地方における整備新幹線の必要性を訴えてきた小里氏は「日本列島は縦に長いので、新幹線によって国土軸を強化することで、日本全体に一体感が生まれ、産業や経済の活性化が期待できる。整備新幹線は日本の将来にとって大切な国家的プロジェクト」と強調。「(道新幹線の)札幌延伸を実現するには、今年の夏から来年の春にかけてが勝負の時期。地元の熱い思いが中央に届けば、2009年からの本格着工も不可能ではない」と語った。

 最後は道新幹線建設促進長万部町期成会の岡田圭一会長が「新函館までの早期開通と札幌延伸の早期実現に向け、各期成会の連携を強化していこう」と決意表明すると、会場からは大きな拍手が起こった。

提供 - 函館新聞社



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