函館市防災訓練、迅速に情報集め共有

update 2007/5/19 13:06

 災害時の通信連絡訓練を中心にした、本年度の函館市防災訓練が18日、市役所大会議室を拠点に行われた。警察や消防、自衛隊、北海道電力など16機関から118人が参加。災害状況の把握と報告、指示と対処を機敏にこなし、情報を共有しながら各機関の連携と対応を確認した。

 災害時の被害情報を迅速、正確に収集し、情報の一元化と円滑な応急対策を図る目的。午前9時半に渡島東部を震源とする震度5強の地震が発生し、市内各所で家屋倒壊や火災などが発生した想定で行われた。

 市総務課に地震の一報が入り、すぐさま大会議室に災害対策本部と情報連絡室を設置。電話回線が不通となり、参集機関は市が配備した無線や衛星電話で通信網を確保し、被害状況を把握、報告した。

 停電や冠水、液状化現象、火災や家屋倒壊、負傷者発生などの報告を受けた災害対策本部長が、避難所開設や渡島支庁への自衛隊の派遣出動要請などを指示。関係機関が負傷者の救助や復旧作業に当たった。

 本部では、函館市内の地図上に火災やがけ崩れ、建物損壊などが発生した個所が記され、収集した情報をコピーで参集機関に配布するなどした。日本アマチュア無線連盟渡島檜山支部は、パソコン回線に無線を使い、災害現場の画像を送信した。

 訓練は約1時間20分で終了。担当した市総務部は「迅速で正確な情報を共有し、各機関が円滑な対応をすることで、被害を最小限に抑えられる。日ごろから各機関と連携していきたい」と話していた。

提供 - 函館新聞社



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