レニーさんしのぶ
update 2007/5/16 10:54
明治から大正、昭和にかけ函館で英語教育などに力を注いだカナダ人宣教師ウィリアム・レニーさんをしのぶ祈念会が15日、午後1時半から函館市時任町にあるレニー氏の石碑前で行われた。雨の中、集まった教え子ら30人はレニーさんの慈悲深いエピソードに耳を傾け、当時を懐かしんだ。
祈念会は1972年に建立された顕彰碑の前で毎年、レニー氏を慕う教え子有志らが命日に開いており、ことしで36回目。日本キリスト函館教会の松木進牧師が会を執り行い、参加者は碑に花を手向けたり、賛美歌や聖書の言葉をささげたりした。
松木牧師が「レニーさんはわがことのように困った人に寄り添っていた。足跡をたどるとキリストの愛を知る」と述べると、参加者はそっと目を伏せ思い出に浸っていた。
レニーさんは06年に函館へ渡り、現在の中部高校、商業高校、工業高校などで英語教師を務める一方、キリスト教伝道に力を注ぎ41年に帰国した。有志らは、碑近くにはカナダ国旗にも使用されるルブルムカエデ3本を数年前に植栽。当時50センチほどだった木は現在6メートルほどに育ち、毎年、秋には顕彰碑を赤く彩る。
提供 - 函館新聞社
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