100年の歴史に幕 水堀小で閉校式

update 2007/2/19 22:55

 【江差】3月で100年の歴史に幕を閉じる、町立水堀小(吉田耕一校長、児童57人)の閉校式が18日、同校で行われた。児童と教職員、住民ら約100人が慣れ親しんだ校名に別れを告げた。水堀小は同じく本年度で閉校する朝日、日明両小と統合。新たに開校する江差北小の母体となり、校舎は新たな歴史を刻み始める。

 式典は統合に備えて新築されたばかりの体育館で行われた。濱谷一治町長は「春から朝日小、日明小の児童も通ってくる。地域のきずなを強くして、夢と希望ある新しい校風を築いて欲しい」と式辞を述べた。吉田校長は「水堀小は児童約120人の江差北小に生まれ変わる。長い歴史の1ページを刻んだことを誇りにして」と児童に呼び掛けた。

 児童代表の伊藤絢さん(6年)は「水堀海岸林での学習や、漂流瓶を通じて始まった福井県の雄島小との交流など、多くの思い出は水堀小だったからできた。この思い出は忘れません。ありがとう水堀小学校」と、お別れの言葉を述べた。式典では、校歌とともに式歌として歌い継いだ「我が大地の歌」を全員で合唱して、親しんだ校名との別れを惜しんだ。

 同校は1907(明治40)年に中崎、柳崎両尋常小(1882年開校)の統合により、水堀尋常小として開校。1947年に水堀小に改称。55年の泊町合併で江差町立となった。

 町内では25日に日明小、3月4日に朝日小が閉校式を行う。江差北小の開校式と入学式は4月6日に予定している。

提供 - 函館新聞社



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